2023年4月1日現在、豊橋鉄道には東田本線(市内線)用車両として5形式16両の電車が在籍する。
最新の新造車は超低床車T1000形である。アルナ車両が開発した「リトルダンサー」シリーズに属する3車体連接式の超低床車で、編成長16.2mは線内最長。2009年に導入されたが1編成のみでその後の増備はない。
上記T1000形は開業翌年(1926年)の四輪単車増備以来の自社発注車であった。従ってその間の車両はすべて他事業者から購入した中古車であったということになる。現在の在籍車は名鉄岐阜線(2005年廃線)から転入してきた車両が最大派閥を占める。
モ800形・モ780形の2形式10両は名鉄岐阜線廃線に伴い転入した車両で、2005年より運行を開始した。ともにVVVF制御のボギー車で、前者については車体中央部が超低床式になっているという部分超低床車でもある。なおモ800形のうち2両は福井鉄道を経て転入した。
その一つ前のモ3500形は唯一都電からの転入車で、吊掛け駆動の車体更新車である。2000年までに4両投入された。吊掛け駆動の旧型ボギー車はモ3200形が該当する。これも名鉄岐阜線の車両で、1981年までに3両転入したがイベント兼用の1両のみ残る。
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