2023年4月1日現在、京福電気鉄道には嵐山線(嵐電)用車両として8形式27両の電車が在籍する。
全形式共通の特徴として、車体長14m超の大型ボギー車で、乗務員扉付きの運転台を持ち、2両連結運転用の連結器を備え、ほとんどの電停でホームが電車床面レベルまで嵩上げされているためドアにステップがない、という点が挙げられる。このように郊外電車の特徴を持つが、床高さは0.81mで一般的な路面電車と変わらない。
共通項以外は年代ごとに車両の特徴が異なる。2000年代の車両はモボ2001形で、2両の在籍。他形式が抵抗制御(間接自動制御)・吊掛け駆動を採用する中、本形式のみVVVF制御・WN駆動車で他形式と連結運転ができない。
1990年代の車両はモボ611形・モボ621形・モボ631形・モボ21形の4形式16両が在籍。4形式とも旧型車の機器を利用した車体更新車であり、モボ21形はレトロ調、それ以外の3形式はモボ2001形と同じ車体を備える。
1980年代製のモボ501形は傾斜付き大型1枚窓の前面デザインが特徴の車体更新車。4両あったがモボ2001形に置き換えられ2両のみ残る。1970年代製の車両はモボ101形・モボ301形の2形式7両。丸みを帯びた車体デザインが特徴である。
今後の予定として、2023年5月に発表された新型車両「KYOTRAM」の導入がある。導入は2024〜28年度に計7両の計画で、これによりモボ101形・モボ301形全車が置き換えられる予定。
|