2023年4月1日現在、長崎電気軌道には19形式71両の電車が在籍する。
超低床車は2003年より断続的に増備が進んでおり3形式7両が在籍。最新の形式6000形は全長12mのボギー車、2019年にかけて増備された5000形・3000形の2形式は編成長15-16mの3車体連接車と形態が異なるが、3形式ともアルナ車両製の「リトルダンサー」シリーズに属する車両である。
超低床車導入以前は1982〜2002年の長期にわたり旧型車の台車・機器に11-12m級の新造車体を載せた車体更新車を導入していた。元は1200形・1300形・1500形・1700形・1800形の5形式22両であったが、他の直接制御車とは異なる間接制御で登場した最後の1800形にあわせ、1200形・1500形の一部も追って間接制御車に改造されたため、1200A形・1500A形を加えて現在7形式に分化している。
多数を占める旧型ボギー車は11m級という小型車である点が特徴。自社発注の新造車は、1961〜66年製の360形・370形・500形の後期3形式と1950〜54年製の201形・202形・211形・300形の4形式に分かれる。前者は前後扉、後者は前中扉のグループである。元々7形式で計46両あったが、現在の在籍車は40両になっている。
旧型車は他事業者からの転入車もあり、かつては7形式も在籍していたが、2000年以降は5形式を1両ずつ動態保存車的に残すのみとなった。それも2019年に旧箱根登山鉄道の150形、旧都電の700形、旧仙台市電の1050形についての保存が終了しており、残るは旧熊本市電の600形と旧西鉄の木造車160形の2両のみである。
その他、車両数に含まれない非営業車両に花電車用の87形電動貨車がある。
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