2023年4月1日現在、熊本市交通局には熊本市電用の車両として12形式54両の電車が在籍。そのうち9本ある連接車を1編成2両で数えるので編成数に直すと45編成となる。
熊本市電は日本で最初に超低床車が導入された路線として知られる。現在では最初の9700形と後継の0800形の2形式があり、あわせて8編成の超低床車が在籍する。車種は2形式とも新潟トランシス(旧・新潟鐵工所)が製造する2車体連接式の車両である。18m超の編成長は線内最大。
超低床車以前の世代では、1982年から94年にかけて導入されたボギー車4形式14両が在籍している。VVVF制御を採用する新造車と、旧型車の機器を流用した車体更新車の2つのグループがあり、前者は8200形・8800形・9200形、後者は8500形が該当する。いずれも長さ13m前後と大型。
旧型ボギー車は、1949年から60年に新造された50両のうち現在も5形式22両が在籍している。1080形・1090形・1200形・1350形の4形式は全長12mの中型ボギー車。最古の1060形のみ原型が3扉車であったため車体が12.8mと若干長い。いずれも直接制御・吊掛け駆動車である。
旧型連接車は5000形の1形式のみ在籍する。ラッシュ時応援用の車両で、1976年から79年にかけて4編成導入されたが、現在は1編成のみになっている。
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