2023年4月1日現在、鹿児島市交通局には鹿児島市電用の車両として13形式56両の電車が在籍する。
鹿児島市電は超低床車の導入に積極的な路線で、2002年以来増備が重ねられて現在3形式17両が在籍中。新しい順に7500形・7000形・1000形で、車種はすべてアルナ車両が開発した「リトルダンサー」シリーズだがそれぞれ異なった構造をしている。中でも7000形は長さ18mで線内最長。
ボギー車は1980年代以降と1960年代以前の2つのグループに分かれる。数が多いのは1995年以降に導入された車体更新車で、9500形・100形の2形式16両が該当。旧型車の台車・機器を流用して新造の12m級車体を載せた車両であるが、台車が比較的新しいものであるため外観は新造車と変わらない。
更新車の前の世代が1989年から98年にかけて導入された新造車のグループである。2100形・2110形・2120形・2130形・2140形・9700形の6形式13両がある。いずれも12m級の中型ボギー車で、性能面で抵抗制御(間接制御)車とVVVF車に分かれる。ボギー車で唯一吊掛け駆動ではないグループ。
旧型車は1955年から63年にかけて製造された500形と600形の2形式が現存する。かつては両形式あわせて31両あったが現在は10両に過ぎない。他形式と同様12m級のボギー車で、古典的な直接制御・吊掛け駆動車だが一部に空気バネ台車を履く高水準な車両もある。
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