2023年4月1日現在、富山地方鉄道には富山軌道線（市内電車）・富山港線用車両として6形式30両の電車が在籍する。

近年の新造車は超低床車に限られる。超低床車はT100形4両・デ9000形3両が在籍。前者はアルナ車両が開発した「リトルダンサー」シリーズの3車体連接車、後者は新潟トランシス製の2車体連接車。また前者は旧型車の置換え用、後者は2009年開業の都心線（環状線）用であり、投入目的も異なる。

在来型のボギー車はデ8000形とデ7000形の2形式がある。デ8000形はVVVF制御の高性能車で、1993年に5両導入された。デ7000形は吊掛け駆動の旧型車で、1950年代から60年代にかけて導入されたもの。半数以下に減っているとはいえ現在も10両在籍しており、線内最多の形式である。

また、2020年に吸収合併された富山ライトレールの旧在籍車は、2006年4月の開業時に導入されたTLR0600形7両（TLR0601-TLR0607）と、2019年2月に竣工した増備車TLR0600E形1両（TLR0608）からなる。どちらも新潟トランシス製の2車体連接式の超低床車である。

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